GW期間は展望席で中部国際空港へ 名鉄が空港線特急を「パノラマSuper」で運転

名古屋鉄道は、中部国際空港駅に乗り入れる一部の特急列車をゴールデンウィーク期間限定で1200系「パノラマSuper」車両により運転します。

特別車にハイデッカー展望席がある名鉄1200系電車「パノラマSuper」(猫三郎/写真AC)
特別車にハイデッカー展望席がある名鉄1200系電車「パノラマSuper」(猫三郎/写真AC)

1200系は、特別車に前面展望が楽しめるハイデッカー展望席が備えられた名鉄で唯一の車両です。通常は名鉄岐阜駅〜豊橋駅間や新鵜沼駅〜豊橋駅間などで快速特急や特急として運転されています。このたび鉄道ファンサービスの一環として、2021年5月1日(土)〜5日(水・祝)、8日(土)、9日(日)の計7日間限定で中部国際空港を発着する特急として運転されることになりました。

期間中、名鉄岐阜駅〜中部国際空港駅間を運転する一部特別車の特急列車上下各3本について、使用車両が2200系から1200系に変更されます(時刻表は下図を参照)。普段は味わえない展望席から見る空港線の景色が楽しめるチャンスとなります。

特別車両券(ミューチケット)は乗車日の1か月前から発売されます。当日の運航状況により、急きょ車両の変更が発生する場合があります。なお、展望席には荷物棚、荷物スペースはありません。

【時刻表で解説】名鉄 空港線特急を「パノラマSuper」で運転

全車特別車の特急列車用に4両編成の1000系車両がつくられ、愛称「パノラマSuper」として1988年に運転を開始しました。1991年には特別車2両と一般席車4両を連結した6両編成の1200系が登場し、その後「パノラマSuper」はこの一部特別車の編成に統一されています。2015年からは特別車を中心にリニューアル工事が行われ、内装や設備品、外観デザインが一新されています。

中部国際空港の開港当初は1200系車両も特急列車として中部国際空港駅に乗り入れていましたが、現在は空港線系統での定期運用は行われていません。なお、特別車が連結されているのは中部国際空港駅寄りの2両で、展望席からは中部国際空港駅行では進行方向、名鉄岐阜駅行では逆方向の景色を楽しめます。